浴衣のえりの合わせは右前が正解!なぜ左前ではいけないのか

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夏祭りや花火大会の時に浴衣を着ていくと、気分が盛り上がりますよね。

先日お祭りに行ったときに知り合いの子供が左前で浴衣を着ていて、

びっくりして一緒にいたお父さんに

「襟の合わせが逆ですよ、良かったら着付け直しますよー」って言ったら

サラッと「あ、男着付けなんでこれでいいんすよ~」と・・・。

男着付けってなんですか・・・?

私が知らないだけで現在の日本ではそういう新しい着付けがあるの?

お父さんのお顔は知ってたけど話したのはこれが初めてで、

知り合いであるお母さんは近くにいなかったので

「あ、そうですか・・・」と引き下がりました。

同じような合わせを逆に着た浴衣姿の人を祭り会場で一定数見かけたので、

簡単なえり合わせの確認方法をお伝えします。

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浴衣のえりの合わせは右前が正解

分かりやすく一言でいうと、

他の人から見て、

襟の合わせがアルファベットの小文字 「y」 になっていれば正解です。

冒頭の知り合いのお父さんの話ですが、

実母が着付けの仕事をしていたのと、私自身が高校時代に和な部活をしていたので

和装は「右前」が自分の中で常識だったので衝撃でした。

でも

右「前」って言うから

浴衣の右側が前になるように着付ける、と勘違いが生まれやすいのかもしれません。

浴衣や着物を着るときは

前=先 と思ってもらえたらいいと思います。

右前=右むね側の浴衣を「先に」肌につける、ということです。

なぜ左前ではいけないのか

奈良時代までは、えりの合わせは左右どちらを前にして重ねて着ても良かったのですが、

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時の朝廷が「中国に習い、着物を着るときは右、左の順に重ねること」という命令を出したため、

そこから着物のえりの合わせは右前になりました。

左むね側を内側にして着付ける「左前」がなぜいけないかと言うと

・死装束は着物を左前にして着せるから

日本では、葬儀に関係する物事は、通常の逆に行う「逆さごと」という風習があります。

水にお湯を入れてぬるま湯をつくる「逆さ水」もその一種です。

そのため生きている人は右前、亡くなった人は左前に着物を着せるようになりました。

ちなみに・・・

有名人のSNSへの投稿で時々あるようなのですが、

着物姿をアップするときに、インカメラのミラーモードをオンにしたままで撮影してしまうと

画像が反転して保存されてしまい、

せっかくのキレイな和装が左前になってしまうという恐ろしい現象がおきますので

ご注意くださいね。

男着付けってなんだろう・・・

すごく気になったので色々調べてみたのですが、

男の人の着付けはおはしょりを作らず、

帯を腰の位置で貝の口に帯を結ぶ、といった一般的な着方のことしか出てきませんでした。

なぜ知り合いのお父さんは男着付けという言葉を使ったのか本当に謎です。

子どもなので兵児帯だったし、肩上げもしてて、うーん・・・

お父さん(男性)が着せたから、ってことなのでしょうか。

まさかの地域性があるのでしょうか?

今度知り合いに会うことがあったら聞いてみたいと思います。

まとめ

たまにしか着ない浴衣だからこそ、どっちが正しかったかな?と頭がこんがらがる着付けですが、

他の人から見たらえりの合わせが「y」が正解!なことを忘れなかったら大丈夫だと思います!

慣れてしまえばサッと着れて、いつもと違うイメージの自分を楽しめる

浴衣の魅力を楽しんでくださいね!

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