お月見するには欠かせないお月見団子。
米の粉から作った月見団子を月へのお供え物にしだしたのは、 稲作が盛んになってきてからだそうで
昔は里芋を供えていました。
そのため関西地方では、団子も一般的なまん丸ではなく里芋型に作って供えています。
団子が硬くならない美味しいうちに、ありがたくいただきたいですね。
お月見の団子を手作りしたい!粉の種類はたくさんあります
早速お団子を作ってみよう!!となったのですが
お団子は奥が深かったです・・・。
使う粉だけでも数種類あり、何を作るかでどの粉を使うか変わってきます。
粉の種類は
上新粉
・精白したうるち米を洗って乾燥させ、粉にしたものを新粉といいます。
きめが細かく上質なものを上新粉、または上用粉と呼びます。蒸して使います。
・ うるち米は普段私たちが食べているお米のこと。
出来立ては美味しいのですが、時間がたつとご飯と一緒で冷めて固くなってしまうので、
ほかの粉や豆腐を足すとなめらかさアップです。
・月見団子のほか、端午の節句のかしわ餅などに使います。
しっかりした食感の餅になります。
白玉粉
・精白したもち米を1~2日水につけてから挽いて、
さらに水にさらして容器の底に沈殿したものを乾燥させて細かく砕いてつくります。
・おだんご作りといったら一番にこの粉を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
柔らかくてぷにぷにもちもちでフルーツと合わせたり、
ぜんざいに入れたり、和風パフェにトッピングされています。
こねて丸めてゆでるだけなので手軽に作れるのですが
型崩れするのでお供えには不向き。
もち粉
・上新粉とほぼ同じ作り方だけど、材料が「もち米」。
だんご粉
・だんご粉はうるち米ともち米のブレンドです。
2つの粉を水につけて乾燥させてから粉にしたものです。
配合に決まりはなく各製粉メーカーによって割合がちがいます。
白玉粉と一緒でこねて丸めてゆでて作ります。
蒸さなくていいので簡単に作るならだんご粉がオススメです。
初めて作る場合は、団子粉が一番いいかもしれませんね。
と・・・言いながら今日、団子粉ではなく
白玉粉180gプラス上新粉30gを使ってお団子を作ってみました。
ただの白玉よりかなりしっかりしたかみごたえのある白玉が出来上がりましたが
やはり時間が経つとテローンと形が崩れてくるので、
やはりだんご粉が一番のようです。
作ったらいつ食べる?
旧暦の8月15日を十五夜としますので、平成29年の十五夜は10月4日水曜日です。
お月見団子は十五夜当日に、
月の神様である月読神(つくよみのかみ)の御前に供えることが昔からの慣例となっています。
お供えしてから「神饌」としてお下がりをいただきます。
月の満ち欠けがあるので、十五夜が絶対まんまるな満月であることばかりではないので
翌日の十六夜(いざよい)に頂戴しても特に問題はありません。
色んな味にも挑戦!!お団子アレンジ
お月見でお供えする場合、白くて丸いお団子がスタンダードだと思うのですが、
せっかくなので色んな味にも挑戦してみましょう。
五穀豊穣をねがう神様へのお供えなので、栗やカボチャを入れてみるといいと思います。
例えば・・・
カボチャは蒸して、色が鮮やかになるように実と皮で分けてすりつぶしたものを団子をこねているときに混ぜる。
もっとかんたんにしたかったら、
赤ちゃんの離乳食コーナーにカボチャのパウダーが売っているので
それをだんご粉を混ぜて一緒に練る。
栗は甘露煮が売っているので細かく切って練りこむか、
1個まるごとお団子の上にのせるのもアリです。
また、あんこやみたらしのたれをかけてもいいですね。きな粉も美味しいですよね。
以前テレビでみたのですが、ごまパウダー・黒糖・オリゴ糖・麦芽糖が入った体にとても良さそうなきな粉があります。
大手スーパーではたいてい売っていますので探してみてください。味も優しい甘さで美味しいですよ!
まとめ
私がお月見で食べていたのは白玉のみたらしでした。
小学生のころ母とよく作りました。
丸くするだけでなく、星形も作ったらデローンとのびきってしまったり、
食紅でピンクにしようとしたら入れすぎて毒々しい真っ赤なお団子を作ってしまったり笑
団子をこねるのは思いのほか楽しいので、
お月見のときだけに限らずいろいろチャレンジしてみてください!